コンプライアンスは、サンドイッチ型リスク・マネジメントの第1の要素です。
1 コンプライアンスの定義
「コンプライアンス・リスク・マネジメント」という用語は、聞きなれない方が多いかもしれませんが、大企業においては、実際に使われ始めている用語です。まず、コンプライアンスの定義について理解する必要があります。
コンプライアンスが話題になり始めたのは、1990年代の後半からです。2000年代に入って、CSR報告書の中でコンプライアンスを発信する企業が増えてきました。
コンプライアンスの定義としては、一般には次のように考えられます。
(1)法令遵守(法律、政令、省令等)
(2)社内規範の遵守(社内規則、業務マニュアル等)
(3)社会規範の順守(社会の常識・良識)
(4)理念・ビジョン・計画に適う行動(経営理念・経営哲学・価値観等)
(5)国家公務員倫理法
上記の他、企業において「業務上のさまざまなリスクを回避するために守るべきさまざまな業務マニュアル、秘密義務、その他の社内ルール、さらにはコミュニティとの関係のような行動指針などを広く遵守すること」がコンプライアンスであると言えます。
2 コンプライアンス・リスク・マネジメントの実践
コンプライアンス・リスク・マネジメントを実践するためには、コンプライアンス・リスクについてPDCAサイクルを回す必要があります。
EBMの立場から会社・組織全体のあらゆる部署に対して、次の5つのコンプライアンス・リスク・マネジメントを行うことが必要です。
(1)コンプライアンス・リスクの洗い出し・評価
(2)コンプライアンス・プログラムの構築
(3)コンプライアンス研修
(4)コンプライアンス監査
(5)コンプライアンス・ヘルプ・ライン
コンプライアンス・リスク・マネジメントを健全に働かせるためには、上記のサイクルを健全に回す必要があります。当然のことながら、経営者自らが真剣に取り組み、全社的に動き、業務マニュアルの作成等を行い、社員研修を充実させる必要があるのです。
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